2017/12/27
セイレムまで終わって、いろいろ考えても見たのですが……結局のところ、ホームズの言う通り「取るに足らない断章」なのだなという結論に。
個々のストーリーの面白さとかと無関係に、劇中の位置づけとしては結局のところ「あってもなくても良かった話」なのだな、と。
無論、そこで出会った鯖(ホームズやアラフィフ)とかの登場エピソードである、という意味は持っていますが、大きな物語で考えると、実は1.5部で何があったかというのは、メインストーリーには一切影響がないんですよね。
1部のときは特異点解放ごとにロマニやマシュの心情の変化や、巌窟王の存在など目に見えていなかった仕掛けが動いていく作りになっていたのですが、1.5部はそれがない。
本当に場当たり的に、起きた事件を対処しているだけです。
言ってしまえば単なる常設イベントなんですよね、1.5部の各章って。
メインストーリーでありながら、「鯖の登場・活躍エピソードである」という意味だけを持っている。
剣豪のキャスター・リンボの件とかはどうだって?
あれも別に1.5部が、本筋に影響を与えた事例ではありません。
だって、キャスター・リンボの「正体」が分かっている分かっていないによって、剣豪の物語が影響を受けることはないじゃないですか。
つまりキャスター・リンボを使った伏線と、1.5部としての剣豪の話は関係が無い。
ゆえに、あくまで伏線として拾われるのはキャスター・リンボそのものであって、剣豪のエピソードそのものではない……そう考えています。
そして各シナリオが出揃ったところで並べると、1.5部というのは推理小説(言うまでもない)・冒険小説(ペルシダーやらラピュタやら、定番のテーマです)・剣豪小説(文体すら意識したせいで読み辛い)・怪奇小説(いわゆるコズミック・ホラー)を下敷きにした、「虚構」「創作」をテーマにした物語群であることがわかります。
無論意図的なものでしょうが、これは「ありえないもの」「正しくないもの」そういうものを取り扱うことで、メインストーリーに影響与えないようにわざとそうしてるんじゃないかと。
何せ、1.5部のテーマ決めた時点では、2部がどうなるか細かい部分はできてなかったという話ですから、そもそも拾い上げて伏線を仕込む余裕はそもそもない。
となると、逆に「事故で間違って抵触しない」ような話にしようと、ライター会議で決めたんじゃあないか、という気がします。
その結果が、1.5部という虚構シナリオ群だったのかなと。
あ、でも多分SERAPHは例外。きのこが書いてるから。
頭の中の作りかけの2部とミックスしてCCCコラボ作ったんじゃないかと思います。
キアラ案件とか、割と初出の設定多かったし。
マーベラス (2017-07-20)
売り上げランキング: 2,558